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世の中泣いてもどうにもならないのだと最近気付いた
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「博士の愛した数式」小川洋子
途中で何度も涙腺を緩まされる。これできっちり最期まで書かれていたら 電車の中で泣く所だった。 数学を敬遠していた自分が如何に愚かか身につまされる一冊。 「珍妃の井戸」浅田次郎 久しぶりに読む浅田作品。あぁそうだ、こういう演出をする作家だった。 蒼穹の昴を読んでからこっちを読むべきだったようで、失態。 「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎 やはり伊坂作品は好みだ。読後感が最高だ。 黒澤は相変わらず良いキャラだ。重力ピエロと砂漠も早く読まねば。 モーニング掲載のモダンタイムスも面白い。直後に「プラチナ」の予告が載る辺りも。 PR
「まりあ†ほりっく」 遠藤海成
夢さんオススメの作品。大感謝。 アライブは目を通していましたが盲点でした。 というかガイスターバーンしか読んでませんでした。 鞠也さんが良いのは言うまでもないのですが。 具体的に言うと服を破るという暴挙に出ながらもちゃんと目は瞑ってる辺りが。 でも桃井さんを推したいわけです。 「ナポレオン~獅子の時代~」(1)長谷川哲也 アワーズで読んで惹かれたので購入。 とりあえず既刊全部読むことに決定。 「へうげもの」もそうなんですけど、どの辺まで史実に沿っているのかを 調べたくなりますね。それでwikiって肖像と全然違って愕然としたり。 後、今更なんですがGANTSを読んでます。こういう話だったのか。
通勤途中、犬に吠えられたので咄嗟に身を引くと、背後から自転車のブレーキ音がした。
「気を付けろよオッサン……」 小声で捨て台詞を吐くと、学生は不愉快そうな顔で去っていった。 犬を連れていた老婦人も、何食わぬ顔で去っていく。 そして当の私は、その場に立ち尽くしている。 妙な気分だ。全く同じことが、前にもあった気がする……。 どうにか七時四十七分の快速に間に合った。これを逃すと乗り換えがスムーズに行かない。 ふと吊り広告に目をやると、某セレブ系女優の本性を暴くという見出しが赤字で大きく書 かれていた。このゴシップ誌は良くこの女優を攻撃しているようだが、恨みでもあるのか。 電車が大きく揺れ、楽しげに会話をしていた女子高生達が揃ってよろけた。 その内一人が私の腕に捕まり――背広の肩口が音を立てて破ける。 「ああ、このくらい、気にしなくていいよ」 謝る少女に対して事もなげに言いながら、私の気は別の方に向いていた。 前にも確か、同じことがあった。そういえばどこか少女の顔にも見覚えがある気がする。 いや、通勤を始めてから十年、毎日同じ時間帯に乗っているのだ。覚えのある顔があって 当然じゃないか。 女子高生の一団は次の駅で降りた。当人は申し訳なさそうに何度も頭を下げ、他の子は笑 いながら手を振って行く。つられて私も小さく手を振った。 同僚に朝の挨拶をして机に座る。今日は午後から神奈川支部との打ち合せがあるから、そ れまでに明日提出予定の書類を仕上げておかないと、残業する羽目になる。 鞄から書類を取り出していると、経理の加藤くんが近づいてきた。 「おはようございます、坂下係長」 「ああ、おはよう」 「もう聞きました? 事務の遠藤さんの話」 「いいや」 「田中部長と結婚するらしいんですよ! いつから付き合ってたんでしょうねぇ~全っ然 気付かなかったですよ、私」 馬鹿な。あの、可憐な遠藤君が、選りに選って田中と? 同期で入社して以来犬猿の仲だった田中は、しかし私より上のポストについた。 そしてまた、更に差が開こうとしている。 「式は六月らしいですよ。係長はどうします?」 「そりゃあ出るさ。田中部長とは長い付き合いだ」 言って、はっとする。前にも同じ話をした気がするのだ。 だが、田中が結婚するのはこれが初めてだ。言い切れる。だからこそ私は劣等感に襲われ ずに済んでいたのだ。 「どうしたんですかぁ?」 「いや」少し逡巡したが「実はね」相談してみることにした。勿論、余計なことは省いて。 「それってデジャブって奴ですよねぇ。私もたまになりますよ」 「たまにならいいんだがね、今日は頻繁に起こるんだよ」 「えー、それはちょっと怖くないですか。確か昔の似たような記憶と混ざって起きる現象 だって聞きましたけど、しょっちゅうなるんなら脳に異変が起きてるのかも」 さらりと言ってくれる。 だが、ありうる話だ。私ももう、不惑を過ぎた。 既視感はそれから数週間に渡って私を悩ませ続けた。 会社を休んで病院に行くなど、勤続二十年で一度も無かった。 しかし今回は、無性に不安にかられていたのだ。 近所の病院を片っ端から調べ、まず脳の精密検査に足を運ぶ。 結果は全くの異常無し。年令に比べれば遥かに良好な状態だという。 だが、それでも既視感は止まなかった。 不安を抱く度に精神が摩耗し、仕事もはかどらなくなる。 いくら医者の太鼓判を押されてもさっぱり気分が晴れない。 私は古い人間なので幾分抵抗もあったが、悩んだ末、神経科の門を叩くことに決めた。 医院に着くと同時に自動ドアが開き、中から幼稚園児の二人連れが飛び出してきた。 幸い、顔に見覚えは無い。ほっとして微笑むと、児童の片方が怪訝な顔でこちらを見る。 「あいつキモい」「変質者?」 そしてまた、私は既視感に襲われた。だがどう記憶を手繰っても似た経験は見つからない。 待合室には予想より人がいた。二十代くらいの女性が子供を抱え、神経症気味なので薬を 処方してもらうのだと、やはり子連れの女性に話している。 私は受付に保険証と診察券を出し、長椅子の端の方に座った。 三十分過ぎたあたりで名前を呼ばれ、診察室に入る。 教科書に載りそうな程良い笑顔を浮かべた白衣の男が私を迎えた。幸い、見覚えは無い。 医師は風間と名乗った。私の話を神妙な面持ちで聞いていたが、やがて破顔し、目線を合 わせて心配することはありませんと言った。 「原因はおそらく、ストレスですね」 「ストレス?」 「えぇ、坂下さんの神経はストレスの飽和状態に陥り、精神が逃避行動、いや防衛行動を 起こしているのです」 「どういうことですか」 予想外の返答に首を傾げると、風間医師は人指し指を立てた。 「お話を聞いていると坂下さんが既視感を覚える時はいつも不快なことが起こっています」 言われてみれば、確かに。 「神経がストレスに滅入っているのに、外部からは次々ストレスの種がやってくる。しか しそこで、こんなの良くあると思いこむことで受け流す。坂下さんはいかがでしたか?」 「そうですね、既視感に気を取られて不快感は薄れていました」 風間医師は心得顔で頷く。最近中高年に多い症例なのだと何枚か書類を取り出す。 「医学雑誌の切り抜きで恐縮ですが。読者の相談と専門家の回答です」 私とまるで同じ症状、年令も近い。他にも育児疲れや五月病にかかった者が既視感に悩ま されているとの記述があった。しかしそれは逆に貴方の精神を守ってくれているのです、 と締め括られている。 「治療法はないのでしょうか」 私がおずおずと聞くと風間医師は「ストレスが原因なのですから、ストレスを発散すれば 良いだけのことです」と笑顔を崩さぬまま言った。 随分気分が楽になった。診断の真否に関わらず、来て良かったと思う。 受け付けで診察料を払い保険証と診察券を返してもらう。 それを財布に仕舞おうとして、気付いた。 ここには初めて来たのに、何故診察券を持っていたのだろう。
「姑獲鳥の夏」京極夏彦
シリーズ一作目とは読み終わってから知った。 キャラが立っているし作品世界もしっかりしているので 既に何作か踏まえた上での話だと感じたのだ。 内容は無駄がない。ただ、「蛙の顔をした赤子」や「産女」のくだりで 背景内容が大体察せてしまったので、種明かしを待ちくたびれる。 民俗学や怪異の蘊蓄は満喫できた。次はシリーズのどれを読むべきか。 「天国にそっくりな星」神林長平 夢さんに紹介して貰った作品。1ヶ月経てようやく読了。 自分が運命に操られていようといまいと、 誰か特定個人の掌で踊らされていようと、 幸せだったら別に良いですよね。 不幸だったら誰かのせいにして打倒したい気分になりますけど。 失踪した少女が余り話に絡んでこなかったのが不満。 「無痛」久坂部羊 決してつまらなくは無いが物足りない。捻りが足りない。 登場人物の名前をほとんど思い出せない。キャラが弱い。 死にキャラはちゃんと死なせないといけない。 刑法39条に関する記述は多いが終始問題提起に止まっていて面白みがない。 自閉症児やらを治療しようとしている女性が「無意味だ」と 主人公に言われるあたりは良かった。その辺もうちょっと掘り下げて欲しかった。
いかに自分が属している選挙区が病んでいるか
良くわかった。 関係ないけど 「あらしのよるに」は 名作だわ。認めよう。 でもやっぱ、狙ってるよね、そういう層を。 |
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